センター試験が終わったら、ホッと一息つく間も無く、前中後期の出願が迫っています。
センター試験直前には、問題集などでなんども演習をし、当日採れるはずの得点を予想して臨むのが一般的です。
ですからセンターの得点は、何点取れたかということよりも、
予想に比べてどうだったかということばかりが気になります。
たしかに予想をベースに志望校をを決めて来たのですから当然です。
でも、経験から言えることですが、
予想通りに取れた生徒はおそらく半分もいません。
多くの生徒は予想よりも低くなってしまったと嘆いています。
予想よりも低くて当然。その事実を大きく受け止める必要はありません。受験はこれからです。
センター試験が河合塾バンザイシステム C判定だったら
センターの得点を元に出願先を決定しますが、まず、二つ以上の予備校の判定システムで必ず比較してみてください。
片方がB.片方がCなんてことはざらにあります。
また、予備校によって、分布の幅が違うのにも注意が必要です。
河合塾ではB判定は60%ですが、
同じB判定でも駿台ベネッセは65%です。
大きいところは三社ありますから、せめて二社は比べて慎重に出願しなければなりません。
ここでは河合塾のバンザイシステムでC判定が付いたらどうするかを考えます。
結論から言えば、残念ながらバンザイでC判定はかなり厳しいです。
河合のC判定は合格率50%と言っていますが、
実際には20%程度だと思います。
文系はもっと厳しいかもしれません。
理系は二次科目がセンター後からも伸びますから、
C判定でも伸びを見越して、
強気の出願をして勝っていく生徒も何人もありました。
文系でも二次に数学がある時は別です。
まだ伸びます。
しかし、二次科目が、英国しかないというような場合はC判定では難しいと考えた方がいいでしょう。
英語や国語は短期間では伸びにくい教科です。
国語は勉強の方法も明確ではないので、やる気もなかなかわきません。
そういう状況なので、二次科目が英国だけという場合には、C判定は討ち死にの危険が増します。
加えて、二次の配点が3割以下だったら他を考えた方が良いでしょう。
挽回は難しいです。
旧帝大のように配点比率が1対1というところは勝負するチャンスが充分にあります。
今スタートラインに立ったと考えて、猛烈に勉強すべきです。

C判定の場合の考えるポイント その1
◯二次科目 ◯二次の比率 ◯これからの伸びしろ の三つで判断
学科の募集人数が少なかったら
そして、文系で募集人数の少ない学科、例えば県立大などでは学科の人数が20人などという大学もあります。
その場合は、出願者の中での自分の位置を確認します。
バンザイシステムの中でも確認できますが、学校には他の予備校からも各大学の受験希望者の得点分布を記した分厚い資料が来ています。
生徒の皆さんが、センター翌日に書いて送った得点表から作ったものですから、実際の出願に近い情報です。
あの分布を見て、自分の上に何人乗っていて、その内の何人が実際に出願しそうかを考えます。
かなり高得点で分布の中心から外れているような子は、もう一つレベルの高い大学に変更する可能性が高いです。
同じ得点帯に何人いるか、自分は上から数えて何人目か、一人一人の動きを類推して、出ていく人数を見越して自分の位置を見る。
そうやって上から自分までの人数を数えた時に、募集人数に自分が入っているかを考えます。もちろん、他から下げて入ってくる子もいますから、当てずっぽうになりますが、丁寧に考えることが大事なのです。
募集人数が20人なのに自分は40番目で、しかも二次が英語だけ。10対2の配点。という時は、出願校を変えましょう。その大学ではセンターが無駄になります。
C判定の場合の考えるポイント その2
◯志願者の分布の中で自分の位置を確認する。
学部を変えたら自分の位置が上がるかもという場合
さて、志望大学の志望学部はどうやら難しいと判断したら、他を出願しないといけません。
その時は、なぜその大学に行きたかったのかを振り返ります。
やりたい学問でしょうか。
取りたい資格?
ネームバリューでしょうか。
家からの距離でしょうか。
プライド?
何でもいいです。自分がこだわっていることが何だったのかを正直に棚卸しします。
プライドも大事です。
やりたい学問が大事だと考えている子も、もし、プライドやネームバリューがすごく気になるなら、同じような研究をしている先生が、同じ大学の他の学部にいないかをホームページで探します。
例えば、サリンジャーを比較文学の視点でやりたいと思って、ある大学の国際関係学部に入りたい。
でも志願者が多くて判定が悪い。
では、文学部で見てみるとB判定がとれる。
調べたらアメリカ文学の先生がいらっしゃる。
だったら迷わず文学部に変更します。
高校生の今、自分で考えているやりたい学問と大学に入ってからでは大きく変わります。
経済学部と商学部、工学部内の他の学科など、理学部と工学部などを詳しく探してみると、似たような学問をされている先生は他にあるはずです。
大学に入ってからの話ですが、
専攻の研究室を決める時期なってみると、
何で高校時代にあの学問にこだわっていたのかと
自分でも驚くほど、進む学問を変える生徒も何人もいます。
思い出して笑えることもよくあります。それくらい今の考えからはぐっと変わるのです。
プライドやネームバリューを気にするのは全然悪いことではありません。
自信をもって変更しましょう。
C判定の場合の考えるポイント その3
◯同じ大学で、似たような学問をやっている学科に変更する
センター試験後はだれでも気持ちが落ち着きません。
人生はずっと選択の連続です。
他人の意見に耳を傾けながらも、自分を信じて決めていきましょう。
大事なのは、「とった点を大事に!」いいですか。受かる大学は絶対にあります。冷静に。大学入試はこれからが本番なんです。