花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに 小野小町(9番)
高校生訳
あんたらぼけーっとしとったらあかんで。ええ時はすぐ終わる!男かて同じや。
解説
元歌は世界三大美女の一人に数えられる小野小町の歌です。
本来の意味は、「桜の花も色あせてしまったわ。長雨が降ってる雨にね。まるで、私がぼんやり恋の想いにふけってる間に見かけが衰えたことに似てるわね」です。
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「ながめ」は長雨とぼんやり過ごすの掛詞です。
自分の容姿の衰えを桜の花のはかなさに掛けて詠んだ歌です。昔は、女性のきれいな時期が短いことの例として、この歌を使うこともありました。今だったら完全なセクハラです。
高校生のリライトはそれを意識してかしないのか、男性にも呼びかけているところが素晴らしいです。しかも容姿だけでなく、色々な意味での「ええとき」と言い換えたのは絶妙です。そして大阪弁でパンチを効かせて。小野小町の思いとは少し離れてしまいましたが、平成の小野小町だったらこういうでしょう。
人生100年時代になりました。平安時代は50歳だったら長生きです。それでも「ええ時」はすぐに過ぎ去ってしまう。そう考えて今を生きるといいのかもしれません。
ええ時は100歳まで続くけれども、今精一杯生きていないと、後も幸せに暮らせない。未来の自分が満足できるように今を一生懸命に生きていく。
そう考えたら毎日の勉強にもやる気がでませんか?
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